栄養サポートチーム
NSTとは?
栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)とは患者様の栄養状態を評価し、栄養管理が必要か判断し適正な栄養療法を見出し、主治医と共同で栄養療法を行うチームです。
入院患者様には低栄養状態にある方も多くいらっしゃいますが、当院では高齢者のみではなく、乳児・小児なども含め幅広い年代の方に認められることがあります。低栄養状態になると、筋肉量が減少し、免疫能の障害、臓器障害などが発生し生体適応の障害が起こります。栄養状態が不良であれば、多くの治療は十分な効果を発揮することが難しく、栄養管理は全ての治療方法の基盤となります。
NSTは、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・言語聴覚士・理学療法士・臨床検査技師などの他職種が一つのチームとなり栄養管理に当たっています。
当院におけるNST活動の現状
当院では、2004年9月にNST活動を開始し、2006年より日本臨床栄養代謝学会の「NST稼働認定施設」 「NST認定教育施設」を取得しています。
週1回のNST回診では、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・言語聴覚士・理学療法士・臨床検査技師などで構成されるチームメンバーにてカンファレンスを実施し、実際に患者様のところへ伺っています。
その他の活動としては、年1回の院内全体研修会を企画し、NSTや栄養管理についての啓蒙活動も行っています。
また、NST専門療法士認定教育施設として40時間の臨床実地修練を実施し、院外・院内からの実習生受け入れを行っています。
*年1回・時期については毎年変わります。詳しくは日本臨床栄養代謝学会HPからご確認ください。
今後の展望
近年の診療報酬改定では、栄養管理に関する加算が多く認められるようになってきており、病棟単位での栄養管理の充足が求められるようになって参りました。 十分な栄養管理を実施するにあたり、必要な知識を持った職員の育成と、院内での体制づくりが課題となりつつあります。
今後も引き続き地道なラウンド活動を行いながら、研修会等を開催し、院内全体の栄養管理がより良いものになるように取り組んでいく所存です。