当院のNIPTについて
当院は日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会により公式に認証された認証施設(基幹施設)です。
NIPTをお考えの方は遺伝カウンセリングを受けていただく必要があります。
遺伝カウンセリングでは、NIPTを含む出生前診断について、それぞれが納得できる結論を出していただけるよう支援しています。
当院が提供するNIPTを含む出生前診断に関わるサービス
1. 遺伝カウンセリング
- 当院では2名の臨床遺伝専門医(飯塚美徳、井上万里子)が遺伝カウンセリングを担当しております。
- 検査の前後に十分な時間をかけて遺伝カウンセリングを行い、それぞれが納得して自分たちの結論を導くことを支援しています。
- 検査を一方的に勧める、あるいは抑制するのではなく、検査の利点と限界を全てお伝えします。
- 検査について、受ける選択も受けない選択も尊重します。
- 検査を受けた場合、どのような結果が出て、それに対してどのような判断をするとしても、最後まで対応します。
- 出生前コンサルト小児科医が、生まれてからのケア(医療や福祉のことも含め)について詳しくお話しすることができます。
公益社団法人 日本小児科学会 - 出生前コンサルト小児科医
(石黒利佳、小野真、金澤正樹、鋪野歩、杉田恵美、深野優帆、森山陽子)
2. 羊水検査の提供
- NIPTは非確定的検査です。確定的検査が必要となる場合や確定的検査を希望される場合は、当院で羊水検査を提供できる体制を構築しております。
3. 産科・周産期診療の一連の流れとしての出生前検査の提供
- NIPTだけでなく、妊娠継続時は妊娠中の様々な不安や懸念にも、出産まで対応します。
- NIPT検査前または検査後に超音波検査で何か異常が見つかった場合の対応も含め、多職種でのサポートを提供します。
- 必要なときには、出生後にお子さんの治療にあたる新生児科・小児科・小児外科などの専門科と妊娠中から連携します。また、臨床心理士や社会福祉士などもかかわり、多職種が協力して身体面、社会面、心理面でサポートしていきます。
- 私たちは、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー(ダウン症候群)を含む、障がいを持つ方々に対する差別を防止し、すべての人が共存できる包括的な社会の実現というノーマライゼーションの理念に基づく医療の提供を目指しています。
当院が行なっていないこと
- 遺伝カウンセリングなしの検査は実施しません。出生前検査は、検査そのものや、検査によって得られる結果を正しく理解し、その後の計画を考えていくなかで、さまざまな心配や迷いが生じやすい検査です。そのため、妊婦さんとパートナーのために、出生前検査の専門科による充実したサポート体制のもと実施することが大切であると認識しています。
- 13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー(ダウン症候群)のみを検査の対象としています。これは検査精度、安全性を考慮した結果です
日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会について
日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会(以下、運営委員会)は、出生前検査を受ける妊婦さんとパートナーへのサポート体制、遺伝カウンセリングや検査の質や正確さをより確かなものにするための組織です。2021年、国の専門委員会「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会」の報告書に基づき、日本医学会の下に設けられました。こども家庭庁と連携して活動しています。
運営委員会のウェブサイト:「一緒に考えよう、お腹の赤ちゃんの検査」
妊婦さんやご家族のためのサイトです。出生前検査の種類や受けた方、受けなかった方の生の声、相談先、生まれながらに病気のあるお子さんとの暮らしや福祉についての情報を提供しています。
当院は日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会により公式に認証された「認証施設」です。
- 当院は、運営委員会が策定した「NIPT等の出生前検査に関する情報提供および施設(医療機関・検査分析機関)認証の指針」の要件を満たしています。
- 当院は、自施設でNIPTの実施と検査後のフォローまですべてに対応可能な「基幹施設」として認証されています
認証施設についての詳細はこちらをご覧ください
出生前検査認証制度等運営委員会 - 認証医療機関・認証検査分析機関一覧
妊娠中の検査に関する情報サイト - NIPTを実施する認証施設とは?