救急科 専門研修プログラム
研修プログラムについての概要
「地域住民に救急医療へのアクセスを保障し、良質で安心な標準的医療を提供できる救急科専門医を育成すること」を目的とし、当院や連携施設を中心として千葉県内の病院群での、救急科後期研修を提供します。当院での2次救急医療、集中治療だけでなく、3次救急施設での重症患者管理や地域医療にも重点をおいています。
当院のスタッフは多岐にわたる資格・経験を有しており、三次救命施設での重症患者の初療・集中治療に従事したものや、NPO団体を主催し心肺蘇生の啓蒙活動を行うもの、医学博士(phD)や公衆衛生修士(MPH)、経営学修士(MBA)などが在籍しております。それぞれの医師の臨床キャリアのみならずパラレルキャリアを持つことも奨励しており、各専攻医の将来像に即して柔軟に対応し、「専門医を取る」「救急医としての研修を行う」だけではない価値を提供したいと考えています。
また、卒後3〜5年目が各専攻医のプライベートにおいても重要な時期に重複することを鑑み、ワークライフバランスにも配慮し、ローテーションの施設・時期や時短勤務などにも対応し、継続可能な救急医キャリアのアシストを行います。
当科のミッションは「患者もスタッフもHappyになれる、プロフェッショナリズムとプライドのあるERとICU」です。千葉において、ERを中心とした新しい救急医療体制を救急科専門研修医の視点で一緒に作り上げていく仲間を募集しています。
賞与、時間外手当、宿日直手当、地域手当、交通費を含む
年次有給休暇10~12日、職員保育所あり、短時間勤務あり
募集要項
【研修の内容】
<海浜病院救急科の特徴>
救急外来での救急車応需と内因性重症患者の集中治療室での集中治療管理を行います。2021年度の救急車台数は年間3000〜4000台、ICU入院数は380人ですが、徐々に増加傾向です。
小児から高齢者、内因性外因性幅広い疾患の患者に対応し、救急外来から集中治療室に入院した患者の集中治療管理を救急指導医・集中治療専門医からの直接指導のもと、診療に当たることができます。常時初期研修医のローテータがいるため、初期研修医の教育を行いながら自身の理解を深めることができます。
また、多施設レクチャー(症候別・ジャーナルクラブ)に参加しており、レクチャーを発表・受講することが可能です。国内・海外学会発表や論文執筆についても経験のある上級医がサポートを行います。
3年間の救急後期研修プログラムで、地域医療や2次救急、3次救急、集中治療などを学び、自身が主体となって診療するだけでなく、リーダーとしてチームマネジメントを行い、医師やコメディカルの教育、研究や新たなキャリアへの進出など自身への生涯教育も維持できる医師となること、を到達目標としています。
上記の様に、臨床・教育ともに充実した内容ですが、日勤と当直の交代制、有給消化奨励、時短勤務可能(応相談)と勤務継続しやすい勤務環境を整えています。「救急集中治療を学びたいけど長時間の連続勤務やオンコールには体力が持たない、プライベートとの調整が難しいのでは」と不安に思っている方にちょうどよい研修プログラムとしておすすめします。
診療体制・スタッフ
氏名 | 専門分野 | 資格 |
---|---|---|
救急科統括部長 織田 成人 |
救急医学 集中治療医学 |
日本救急医学会 救急科専門医 ・指導医 日本集中治療医学会 集中治療専門医 日本透析医学会 透析専門医・指導医 日本医師会認定産業医 |
集中治療科統括部長 立石 順久 |
救急医学 集中治療医学 災害医学 |
日本救急医学会 救急科専門医 ・指導医 日本集中治療医学会 集中治療専門医 社会医学系専門医・指導医 日本外科学会認定登録医 千葉県災害医療コーディネーター 統括DMAT隊員 ICD ICLS WSディレクター ・ICLSディレクター JPTECインストラクター ・世話人 MCLSインストラクター ・世話人 PALSインストラクター 日本医師会健康スポーツ医 |
主任医長 本間 洋輔 |
救急医学 集中治療医学 |
日本救急医学会 救急科専門医 ・指導医 日本集中治療医学会 集中治療専門医 民間救命士統括体制認定機構 民間統括指示医師 ICLS WSディレクター ・ICLSディレクター JATECインストラクター JPTECインストラクター PUSH認定インストラクター セデーションコース インストラクター 日本DMAT隊員 公衆衛生修士 |
主任医長 吉田 陽一 |
脳神経外科 救急医学 |
日本脳神経外科学会 専門医 ・指導医 日本脳神経血管内治療学会 専門医 日本脳卒中学会 認定脳卒中専門医 日本脳神経外傷学会 指導医 日本神経内視鏡学会 技術認定医 医学博士 |
医長 石丸 忠賢 |
救急医学 集中治療医学 |
日本救急医学会 専門医 東京DMAT隊員 |
医長 國谷 有里 |
救急医学 経営学 |
経営学修士 日本救急医学会 専門医 |
部長 川名 秀俊(兼務) |
救急医学 総合内科 糖尿病 代謝内科 栄養学 |
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・ 指導医・JMECCインストラクター 日本糖尿病学会 糖尿病専門医 日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医 日本動脈硬化学会 専門医 日本病院総合診療医学会 認定医 日本専門医機構 総合診療専門研修特任指導医 日本救急医学会 ICLSコースディレクター 日本臨床栄養学会 指導医 日本臨床栄養代謝学会 認定医 日本病態栄養学会 認定NSTコーディネーター 日本医師会認定産業医・健康スポーツ医 日本スポーツ協会公認スポーツドクター |
部長 加藤 真優(兼務) |
救急医学 集中治療医学 総合内科 |
日本内科学会 認定内科医・指導医・ JMECCインストラクター 日本病院総合診療医学会 認定病院総合診療医・病院総合診療特任指導医 日本専門医機構 総合診療専門研修特任指導医 日本救急医学会 救急科専門医・ ICLSコースディレクター 日本臨床救急医学会 JTASコース責任医師 日本医師会認定産業医 |
救急救命士 津波古 憲 |
病院前救護 | 民間救命士統括体制認定機構 民間救命士 一般社団法人Heart Saver Japan インストラクター 日本臨床救急医学会 PEMECインストラクター 日本防災士機構 防災士 体育科学修士 |
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<連携施設群>
千葉大学付属病院救急集中治療部 https://www.m.chiba-u.jp/dept/eccm/
年間8000人を受け入れる3次救急施設です。救急車やドクターヘリで搬送される重症多発外傷、熱傷、重症感染症、急性中毒、心肺停止状態、 急性心筋梗塞、脳血管障害、急性腹症などの診療を行っています。3次救急ならではの外因性・内因性疾患、幅広く重症患者を診られるのが魅力です。
千葉県救急医療センター https://www.pref.chiba.lg.jp/kyuukyuu/
千葉県唯一の高度救命救急センターとして24時間体制で、心筋梗塞、脳卒中、多発外傷、重症頭部外傷や、広範囲熱傷、指肢切断、急性中毒等の特殊疾病患者の診療を行う施設です。集中治療室20床(ICU8床 BCU2床 CCU10床)、一般病棟80床を有しており、脳神経外科や胸部外科、循環器内科、形成外科などの幅広く専門医が所属しています。海浜病院と隣接しており、アクセスが良いという利点もあります。
東京ベイ浦安市川医療センター https://tokyobay-mc.jp/emergency/
救急車台数年間1万台、独歩患者1万人を超える、ER型救急です。豊富な症例数に加え、重厚な教育体制が敷かれており、ベッドサイドでの屋根瓦式教育体制(各患者の診療についてスタッフと議論の上、治療方針を決定)、週一度4時間の教育カンファレンス、シミュレーションなど豊富な教育リソースがあります。
国際医療福祉大学成田病院 https://naritahospital.iuhw.ac.jp/departments/emergency/index.html
軽症から重症、外因性内因性にかかわらず、全ての救急患者を救急医が診察をするER型救急を実施しています。救急外来での初療対応だけでなく、敗血症、外傷、蘇生、中毒などの救急医療の専門分野については入院診療を担当することができます。入院治療の経過を追うことは疾患・治療への学びを深めるでしょう。
東千葉メディカルセンター https://www.tkmedical.jp/department/emergency.php
千葉県山武長生夷隅医療圏唯一の救命救急センターおよび地域災害拠点病院として年間約3000台の救急車を受け入れています。重症患者の救急対応、ICU/HCUの入院加療に対応する施設です。地域医療について学ぶことができるだけでなく、当施設のICUでは心臓血管外科などの大侵襲手術後や合併症を有する患者さんの術後管理も救急集中治療科が担当し、幅広いクリティカルケアを学ぶことができます。
<ローテーションの例>
ローテーション例(新しいタブで開きます)
※ローテーションの時期・施設は相談の上変更可能です。