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インタビュー一覧

病院事業管理者 山本医師インタビュー

青葉病院 病院事業管理者 山本恭平
青葉病院 病院事業管理者 山本恭平

市民の皆さまの厚い信頼にお応えする

──千葉市立青葉病院の特徴を教えてください。

千葉市立青葉病院では千葉市の政策的医療の担い手として救急医療、精神科、児童精神科、血液内科といった特徴ある診療を行うと同時に、地域医療支援病院としてかかりつけ医、ケアマネジャー、訪問看護師等と連携を図っています。

ご紹介いただく患者さんの数は増えており、他では受け入れの難しい患者さんが“最後の砦”としていらっしゃるなど、市民の皆さまから厚い信頼をいただいています。

全員で患者さんを見守る

青葉病院 病院事業管理者 山本恭平

──病院事業管理者として大切にしていることは何ですか?

「わかりやすく納得のいく医療を心のこもった笑顔で」という基本理念の通り、私たちはアットホームな雰囲気のもと、すべての職員が患者さんに寄り添い、患者さんに笑顔になっていただくことを一番の喜びとしています。

診療科間の垣根が低いために患者さんの情報を共有しやすく、科の違いを超えて、全員で1人の患者さんを見守っているという雰囲気があります。これは医師はもちろんのこと、コメディカルも含め、全職員に共通のことです。非常に面倒見がよく、患者さんも安心して治療を受けていただけると確信しています。

また、管理栄養士や薬剤師も病棟担当がいるため、例えば入院中の食事についてのご要望を看護師にお話しいただくとその内容はすぐに管理栄養士に伝わって改善に結びついたり、複数の病院に通っていらっしゃる患者さんならば薬剤師が主治医との相談のもとでポリファーマシー(多剤併用)の改善を行ったりといったことが可能です。

さらに認知症チーム、嚥下チーム、褥瘡チームなど、専門性を有する認定看護師や医師を中心としたチームが多数活躍するなど、チーム医療の推進にも力を入れています。

いい人材、いいチーム

──今後のテーマはどのようなことでしょう。

こうした支え合う文化、アットホームなカルチャーは、前身の旧・千葉市立病院の時代から受け継がれてきたものです。その意味で病院を支える土台として、深く根づいているといえるでしょう。そして年間4000台以上もの救急車を受け入れるなど、救急医療に力を入れることで、異なる診療科のスタッフが力を合わせて協力し合う体制が、より強固なものへと発展してきたわけです。

いい病院にはいいチームがあり、いいチームはいい人材がいてこそ成立します。まさに人材こそが、病院を支える最も重要な存在であることは間違いありません。従って今後の課題の一つが、増え続ける患者さんに対応した人材の確保ということになりますが、ポテンシャルにあふれた志の高い人材を増やしていきたいと考えています。人材の採用においても、アットホームなカルチャーがあり、コミュニケーションも取りやすいという雰囲気は、大きなアドバンテージになるといえるでしょう。

職員の笑顔も大切にしたい

──どんな病院を目指していますか?

これからも千葉市立青葉病院は、安心安全な医療によって、患者さんに笑顔でお帰りいただく病院でありたいと考えています。患者さんはそれぞれに重い悩みや不安を抱えてお見えになるわけですが、職員1人ひとりが全力を尽くして患者さんと向き合い、不安を笑顔に変えるために最大限の努力をしたいと思います。そして、患者さんの笑顔を見ることで職員も仕事の喜びや誇りを実感して笑顔になっていく、そんな大きな笑顔の咲く病院を目指していきます。

自分が必要とされているという実感

青葉病院 病院事業管理者 山本恭平

──医者としての喜びとは何ですか。

実は私自身はもともと文系の人間で、最初は弁護士志望でした。それが高校2年の夏に入院することになり、それをきっかけに次第に医者という職業に興味を持つようになっていったのです。とはいうものの、文系から理系への進路転換は非常に大変で、理系科目の勉強には大変な苦労をしたものでした。

幸いにして念願かなって医者になることができたわけですが、以来、この仕事を通じて感じているのは、自分の技術や知識を磨くことで人の人生をよりよいものへと変えていくことの素晴らしさです。目の前に病に苦しむ患者さんがいて、何とか助けたいという気持ちのもとで、全力で病に立ち向かう。そのときの、自分が必要とされているという実感は充実感につながりますし、「先生に命を救ってもらった」という患者さんの言葉はなにものにもかえがたい喜びです。

コアとなる人材の育成

──これから挑戦したいことを教えてください。

医療に従事する人間には、目の前の患者さんを救いたいという強い本能があります。自分だから助けられるという想いは、誰もが持っているものです。病院事業管理者である私の使命は、そうした想いがしっかりと報われる環境づくりをすることです。

さらにこれからの千葉市立青葉病院を支えてくれるコアとなる人材を、診療科ごとに育成していくことも私のテーマです。その目標に向けて、力を尽くしていきたいと思います。

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