血液内科について
有数の実績を誇る造血幹細胞移植
──血液内科の特徴を教えてください。
かつて千葉市内には血液疾患の患者さんを受け入れる十分な数のベッドがありませんでした。その不安を解消することを目的に発足したのが市立青葉病院の血液内科であり、千葉保健医療圏で発生するすべての血液疾患をカバーできる診療科を目指しています。
現在は1日に平均70名の患者さんを受け入れており、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍を対象に、その診察から治療まで、ワンストップですべて対応可能な体制をとっています。特に造血幹細胞移植については県内でも有数の治療実績を誇ります。
最後の1人まで治しきりたい
──血液の病気は怖いというイメージがありますが。
白血病に代表される血液の病気に対して、多くの方が“不治の病”というイメージをお持ちのことと思います。しかし現在ではかなり多くの方が寛解する時代となり、皆さまが想像する以上に“治る病気”となりました。
実際、市立青葉病院の血液内科にはたくさんの方が絶望の淵に立たされた面持ちでお見えになります。しかし、その多くの方が、私たちが提供する世界標準の治療によって生きる希望を取り戻し、そして退院されています。
もちろん治療に絶対はありません。だからこそ私たちは、血液の病に冒された患者さんの最後の1人まで治しきることを究極の目標に、市民の皆さまと向き合いたいと考えています。