千葉市ホームページ

文字サイズ

〒260-0852 千葉市中央区青葉町1273-2Tel. 043-227-1131(代表)

インタビュー一覧

泌尿器科レーザー治療(HoLEP)

青葉病院 泌尿器科 統括部長 松本 精宏
青葉病院 泌尿器科 統括部長 松本 精宏

ベテランと若手のバランスよい体制

──泌尿器科の現状について教えてください。

市立青葉病院の泌尿器科は日本泌尿器科学会専門医教育施設(基幹教育施設)に認定されており、主に腎臓、尿管、膀胱、尿道等の尿路の疾患および男性生殖器の前立腺、精巣等の疾患の診断、治療を行っています。
常勤医は5名で、指導医3名、後期研修医2名というバランスの取れた態勢となっています(2021年9月現在)。うち2名が女性の医師ですので、女性の患者さんも安心して受診いただけるでしょう。

いち早くHoLEP治療を導入

青葉病院 泌尿器科 統括部長 松本 精宏

──どのような治療に力を入れていますか。

前立腺肥大症に対するレーザー治療(HoLEP) です。前立腺肥大症は内腺と呼ばれる内側の尿道に近い部分が肥大化する病気です。

主な症状は尿回数の増加、夜間に何度も排尿に行く、尿が出にくい、勢いがない、排尿に時間がかかる、きれが悪い、残尿感がある、我慢ができない、もらしてしまう、などです。さらに進行すると、尿閉(尿が出ない)、血尿、結石、細菌感染や腎機能障害をきたすこともあります。
詳しい原因はわかっていませんが、50歳以上で増え、60代では5割以上、70代では約7割の人が罹患しているといわれる、ポピュラーな病気です。

当院では前立腺肥大症の治療として、2007年に千葉県内でいち早くHoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核手術)という治療法を採り入れました。
これまでにコンスタントに年間100件以上、累計で1,000件以上のHoLEP治療を行っています。 HoLEP治療には高出力レーザーが必要で、千葉市立青葉病院は80Wと120Wの2台の高出力レーザーを備えています。特に120Wレーザーはパルス幅が可変式のため、症状に合わせた柔軟な使い方が可能です。

身体に優しく、高い安全性

────HoLEP治療の特徴を教えてください。

私が医師になった2000年以前の前立腺肥大症の手術は、TUR-P(経尿道的前立腺切除術)と開腹手術が主流でした。TUR-Pとは、内視鏡と電気メスを使用する手術法です。内視鏡を尿道から前立腺に挿入し先端の電気メスで肥大した腺腫(内腺)を少しずつ削り、その切片を回収して手術を終わります。

難点は出血が多いこと、大きな肥大症には適さないことなどです。肥大が大きくなりすぎた場合は開腹手術を選択し、下腹部をメスで切開して肥大した腺腫をくり抜きます。

これに対し最新の手術法であるHoLEPは、内視鏡を尿道から前立腺に通し、レーザーファイバーと呼ばれる機器を前立腺の内側と外側の境目に挿入して行います。ホルミウムヤグレーザーという種類のレーザー光を照射し、肥大した内腺を外腺から切り離します。そして核出されて膀胱内に移動した腺腫を、別の機器で細切・吸引して摘出します。

メリットとしては出血が少なく、大きな肥大にも対応可能なことで、合併症のリスクも高くありません。

一期一会の精神で

青葉病院 泌尿器科 統括部長 松本 精宏

──先生が大切にされていることは何ですか。

一期一会ということです。私は年間、沢山の手術をこなしていますが、患者さんにとっては手術を経験する機会など人生に数回あるかないかです。ですからその出会いを大切にし、誠意をもって手術に臨むことを心がけています。

また、よい手術はよい診断があって可能になります。よい診断は、患者さんとのよい人間関係があってこそできることです。そこで私は患者さんの言葉に丁寧に耳を傾け、よい人間関係づくりに心を配っています。

より安全に、より慎重に

──恥ずかしがらずに早めの受診を

泌尿器領域は、患者さんによっては恥ずかしがってなかなか受診されない方も少なくありません。結果的にかなり進行してからようやく受診される方が目立ちます。ぜひ恥ずかしがることなく、異常を感じたら早めに受診されることをお勧めします。

関連ページのご紹介