総合診療科(総合診療)について
総合診療科(総合診療)
について
総合診療科とは何ですか?
総合診療科は、特定の臓器や疾患に限定されない総合的な診療を行う科であり、内科や外科、精神科などの特定の専門分野に分類されない複数の症状や原因が不明の状態に対処し、初期診断を下す役割を担っています。
たとえば「内科」では主に内臓疾患、「循環器内科」では心臓や血管の疾患、「整形外科」では骨や筋肉、関節の疾患に特化していますが、総合診療科では特定の臓器や疾患に限定せず、体全体や症状が多岐にわたるケースに幅広く対応します。症状の原因が不明の場合や、複数の症状が絡み合うケースを総合的に診断するのが特徴です。
「どこの科を受診したらよいか分からない」症状でお困りの方は、まずは総合診療科の受診をご検討ください。
また、総合診療科では、患者の症状だけでなく、生活背景、健康習慣、社会環境なども含めた「全体的な健康状態」を評価します。これにより、症状の原因を広く検討し、身体だけでなく心理的・社会的要因も含めた治療方針を考えます。
特に病気や症状の初期段階で、専門的な診断や治療方針の決定を決定し、必要に応じて他の専門科へ紹介する「ゲートキーパー」の役割を担っています。そのため「プライマリケア」を提供することが多く、地域医療や初期診療の拠点としての役割もあります。
総合診療科の診療範囲は?
一般的に、総合診療科は特定の診療分野に限定されず、幅広い対応力で症状や疾患が不明な場合や複数の症状が絡んだケースにも対応できる点が大きな利点です。体全体の健康状態を包括的に診断・治療することが可能です。具体的には以下のような範囲を対象としています。
- 内科系の疾患
風邪、インフルエンザ、胃腸炎などの急性疾患から、糖尿病、高血圧、高脂血症といった生活習慣病まで、内科的な症状や疾患に対応します。 - 外科系の症状や軽度の処置
軽い外傷ややけど、擦り傷などの処置、場合によっては軽度の切開や縫合が必要な症状に対処することもあります。 - 複数の症状が絡む複合的なケース
「めまいと頭痛」や「疲労感と体重減少」など、複数の症状が現れているケースに対し、総合的な診断や他の専門科の連携が可能です。 - 慢性疾患や複数疾患の管理
例えば、高齢者の多疾患管理や、複数の慢性疾患を抱える患者に対し、一貫した健康管理とサポートを行います。複数の疾患が影響し合っている場合の全体的なケアが得意です。 - 予防医療と健康指導
生活習慣の改善指導や、食事、運動、禁煙指導、予防接種など、健康維持と病気予防を目的とした診療も行います。予防的な健康チェックや検診も含まれます。 - 精神的・心理的なサポート
不眠やストレス、軽い精神的な不調に対しても相談に乗り、必要に応じてメンタルヘルスの専門科へ紹介することができます。 - 小児や高齢者の一般診療
子どもから高齢者まで年齢を問わず診察できるため、小児の軽い体調不良から高齢者の健康管理まで幅広く対応します。
なお、青葉病院総合診療科では、上記診療範囲のうち主に「内科系の疾患」や「複数症状の診療」の初期診療に対応しています。
「慢性疾患」や「外科的症状の処置」「小児・高齢者の一般診療」等については、まずは開業医への受診をお勧めしております。
どのような時に総合診療科を受診しますか?
総合診療科は、「体の不調があるが原因や診療科が分からない」ときの初期診療や、全体的な健康相談の窓口としての役割があるため、以下のような場合が適しています。
- 原因が分からない症状があるとき
痛みや発熱、体のだるさ、食欲不振など、明確な原因が分からない症状が続く場合。 - 複数の症状や疾患が併存する場合
高血圧や糖尿病など、複数の病気を抱えているが、どの診療科に行けば良いか分からない場合。 - 専門科が分からない症状や相談がある場合
突然の体調不良や漠然とした違和感があるものの、どの専門科を受診すれば良いか判断がつかないとき。 - 複雑な治療が必要な場合
複数の診療科にまたがる治療や、全体的な体調管理が必要な場合。例えば、体力や免疫が低下した高齢者のケアなど。 - 長期的な健康管理が必要な場合
健康管理や生活習慣病の予防、または全体的な健康チェックを希望する場合。
「総合診療医」と「家庭医」
総合診療医と家庭医の違いは何ですか?
総合診療医と家庭医はどちらも患者の幅広い健康問題に対応し、包括的な医療を提供しますが、診療の対象や目的・対応する範囲に違いがあります。
総合診療医は幅広い疾患や症状に対応し、専門科と連携しながら包括的な診療を提供する一方で、家庭医は患者やその家族の長期的な健康管理をサポートする「かかりつけ医」としての役割が強いです。
総合診療医と家庭医の比較
1. 診療の対象・範囲
- 総合診療医
病院やクリニックで幅広い疾患や症状に対応する医師で、内科や外科、精神的なケアを含む「総合的な診療」を行います。診療範囲が広く、例えば原因不明の症状や複数の疾患がある患者など、診療科が分からないケースにも対応します。また、他の専門科へのスムーズな紹介も担当します。 - 家庭医
地域や家庭に密着し、予防医療から慢性疾患の管理、急性疾患のケアまでを継続的に提供する「かかりつけ医」です。特に長期的な健康管理や家族全体の健康支援を行い、予防や健康増進などライフスタイルに合わせたアドバイスも提供します。
2. 診療の目的
- 総合診療医
特に病院などで、診療科が分からない患者や、多様な症状や疾患を持つ患者を総合的に評価し、必要に応じて専門科へ紹介する「診療の窓口」を担うことが目的となります。 - 家庭医
患者の「家庭全体の健康管理と予防」に重点を置き、急性期の病気だけでなく、生活習慣病の管理、予防接種や健康チェック、メンタルケアなどを提供します。患者が家族ぐるみで長期的に相談できるような信頼関係を築くことも重視されます。
3. 診療スタイルの違い
- 総合診療医
病院や大規模なクリニックで幅広い症状の初診や急性期の対応、診断、治療を担当し、必要な場合には専門医と連携します。治療を重視しつつも、患者が最適な医療を受けられるように調整する役割が強いです。 - 家庭医
地域に根ざした医療を提供し、患者の長期的な健康維持や生活習慣改善をサポートします。症状が軽度であればその場での治療も行いますが、専門治療が必要な場合には他の専門医療機関へ紹介します。患者と継続的に関わるため、健康管理全般に渡って寄り添う姿勢が特徴です。
4. フォローアップの違い
- 総合診療医
必要に応じてフォローアップを行いますが、急性期の治療や診断が中心となり、その後は専門医やかかりつけ医(家庭医)に継続的なケアを委ねることが多いです。 - 家庭医
患者の健康の長期的なフォローアップを重視し、治療の経過を見守りながら予防や生活習慣改善の支援も行います。必要に応じて定期検診や予防接種を行い、家族全体の健康をサポートします。
青葉病院の
総合診療科について
青葉病院の診療体制
青葉病院の総合診療科では、「内科系の疾患」や「複数症状の診療」の初期診療に対応しています。
「慢性疾患」や「外科的症状の処置」「小児・高齢者の一般診療」等については、まずは開業医への受診をお勧めしております。
総合診療科は紹介状が必要ですか?
青葉病院の総合診療科の受診にあたっては、紹介状が必要です。
患者さんからの直接予約は受け付けておりませんので、他病院やクリニックの医師に予約を依頼した上で、受診時に紹介状をお持ちください。
総合診療科の初診料はどのくらいですか?
総合診療科の初診料は、保険適用状況によって異なりますが以下のような費用がかかります。
- 一般的な初診料
通常の初診料は約2,910円(保険適用前)です。
保険適用後、3割負担の場合は約870円、1割負担の場合は約290円となります。 追加料金
紹介状がない場合に「非紹介患者初診加算料(初診時選定療養費)」(※)として7,700円(消費税込)をご負担いただいております。ただし、紹介状がある場合、追加料金は必要ありません。選定療養費の詳細については「非紹介患者初診加算料について」をご確認ください。
- 検査や処置がある場合の追加費用
初診時に血液検査や画像診断(レントゲンやCTなど)が行われた場合、それぞれ追加費用が発生します。
例えば、一般的な血液検査は1,000〜3,000円程度の追加負担となります(保険適用後)。 - その他の費用
健康相談や予防医療の指導などが含まれる場合もあり、それぞれに追加料金が発生する場合があります。
合計費用の目安
総合診療科の初診料は、基本的な診察のみであれば保険適用後で1,000円程度です。
ただし、検査や追加処置があると、トータルで保険適用後で3,000〜5,000円ほどになることもあります。