災害拠点病院
災害拠点病院とは
当院は、平成29年4月1日に地域災害拠点病院の認定を受けました。
地域災害拠点病院とは、災害対策基本法に基づいて都道府県知事が指定する病院で、県内や近県で災害が発生し、通常の医療体制では被災者に対する適切な医療を提供することが困難な場合に、都道府県知事の要請により、傷病者の受け入れや災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team = DMAT)の派遣を行う病院です。
地域災害拠点病院の機能とは
- 24時間いつでも災害に対する緊急対応ができ、被災地域内の傷病者の受け入れ・搬出が可能な体制を持つ。
- 重症傷病者の受け入れ拠点になる。また、ヘリコプターによる傷病者、医療物資等のピストン輸送を行える機能がある。
- 災害派遣医療チーム(DMAT)を保有し、その派遣体制がある。
- 地域の第二次救急医療機関とともに定期的な訓練を実施し、災害時に地域の医療機関への支援を行う体制を整えている。
地域災害拠点病院は、これらの要件を満たさなくてはなりません。
DMAT(災害派遣医療チーム)とは
災害派遣医療チーム(DMAT)は、災害の発生後概ね48時間以内に活動を開始できる機動性を持った医療チームで、厚生労働省が認めた専門的な研修を受講することで認定されます。
また、DMATは医師1名、看護師2名、業務調整員(救急救命士・薬剤師・コメディカル・事務職等)1名の計4名を基本構成されています。
青葉病院のDMAT編成
当院では、「日本DMAT隊員」として登録されており、1チーム4人(原則、医師1人、看護師2人、業務調整員のコメディカルや事務職等1人)で編成する必要があり、複数のチームが編成できることを目指しています。
災害時対応訓練
毎年1回、「九都県市合同防災訓練」に参加し、地震や事故などの発生を想定して、負傷者の応急手当や重症患者の搬送など、本番さながらの訓練を実施しています。令和2年は、千葉大学医学部附属病院と「多数傷病者合同災害訓練」を行う予定です
DPATとは
DPAT(災害派遣精神医療チーム:Disaster Psychiatric Assistance Team)は、大規模自然災害及び大規模事故災害等の発生時において、被災地域の精神科医療機関の支援、被災者の心のケア活動等を行なうチームです。
DPATは、精神科医師・看護師・業務調整員を含めた複数名で構成され、被災地のニーズに合わせて、児童精神科医・薬剤師・保健師・精神保健福祉士や臨床心理技術者等が同行することもあります。
DPATの主な活動
- 本部活動
- 情報収集とニーズアセスメント、情報発信
- 被災地での精神科医療の提供
- 被災地での精神保健活動への専門的支援
- 被災した医療機関への専門的支援(患者避難への支援を含む)
- 支援者(地域の医療従事者、救急隊員、自治体職員等)への専門的支援 等
青葉病院のDPAT派遣
当院では、令和元年12月に必要な研修・訓練を修了したDPAT隊員が登録されており、今後は、当院の職員を被災地域に派遣して行くことになります。
災害支援ナースとは
災害支援ナースとは、日本看護看護協会と都道府県看護協会とが連携し大規模自然災害発生時に災害支援ナースを派遣して災害時の看護支援を行う活動をいいます。当院では、千葉県看護協会の災害支援ナースに職員を登録しており、当院の職員を被災地域に派遣しています。