院長ご挨拶
当院は1939年(昭和14年)に伝染病患者収容の目的に開院された千葉市立葛城病院から始まりました。1968年(昭和43年)に千葉市立病院に改称され、2003年(平成15年)に現在の千葉市立青葉病院に移転し現在に至ります。開院当初より救急医療、感染症医療、精神医療といった千葉市の政策医療を担ってまいりました。
救急医療においては、年間4,000台近くの救急車受け入れを行っており、市内2次救急輪番は内科、外科、整形外科、産婦人科で多くの日を担当しております。しかし、千葉市の救急医療体制はいまだ多くの問題を抱えており、なかでも救急搬送に要する時間は全国でもワーストレベルと言われています。その対策の一つとして、搬送困難例は当院を含む市内6つの病院で受け入れ担当を分担しています。
また当院は、第二種感染症指定医療機関として、新型コロナウイルス感染症への豊富な対応経験をもとに、将来発生するであろう新興感染症に対しても、迅速に対応できるよう万全を尽くします。
各診療科には特色のある診療が行える医師が多数在籍しており、近隣のみならず県内から多くのご紹介をいただいております。当院で急性期診療を終えた患者さまを、地域の医療機関の皆様へスムーズにご紹介できるよう努めております。平成28年からは地域医療支援病院の承認を受けました。近隣かかりつけ医、ケアマネージャー、訪問看護師の皆様との連携強化に努め、入院患者さんの在宅復帰や、回復期病院への転院がスムーズに運べるよう支援しており、退院後の不安軽減に努めています。
少子高齢化が加速し、いまだ医師不足が叫ばれている現在、医療業界は実にたくさんの課題を抱えています。現実をしっかりと見据えて、公立病院としてできることを一つ一つ解決していこうと考えております。
今後も全職員が一丸となって、基本理念である「わかりやすく納得のいく医療を心のこもった笑顔で」を心に、安全、安心、最良の医療を提供してまいります。
2024年6月
院長 六角 智之